こんにちは、アメリカ・ミシガン州在住のはる(@uchiyamaru0914)です。
アメリカのマイナンバー的存在、SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)
海外駐在員の配偶者は必須ではありませんが、アメリカで運転免許取得を考えている場合、必要となります
私もアメリカ移住から約1ヶ月経ち、
2022年5月下旬にミシガン州のオフィスで申請しました
申請の流れと書類準備の注意点をまとめたので、これから申請する方の参考になれば嬉しいです
SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)とは
SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)は、本来は徴税用の個人特定番号でしたが、近年は公的な身分証明書として徴税以外にも広く使われています
日本のマイナンバーのようなものと考えればOKです
SSNが必要となるのは以下の場面です
- 就業時
- 銀行口座開設
- 運転免許取得
- 賃貸契約
- クレジットカード契約
就業するときに必要となるので駐在員は必ず取得します
駐在員配偶者も就労資格のあるビザを持っていれば(Eビザ/Lビザ等)、SSN取得が可能です
1年以上アメリカで生活する場合、アメリカの運転免許取得することになるはずです
働く予定のない配偶者も、その時にはSSNが必要となります
なお、日本国籍の子供は取得対象外です(アメリカで生まれた日本人の子供は取得可能)
申請の流れ
SSN取得までの流れは以下の通りです
- 最寄りのソーシャルセキュリティオフィスを探す
- 必要書類の準備
- (必要な場合のみ)電話予約
- オフィスでの申請 (書類提出・面接)
- SSNカード受領 (通常2週間程度)
それぞれ簡単に説明していきます
最寄りのソーシャルセキュリティオフィスを探す
申請するためには実際にオフィスに行き、書類提出と面接が必要です
最寄りのソーシャルセキュリティオフィスを確認しましょう
必要書類の準備
手続に必要な書類を準備します
聞きなれない書類も出てきますがオンライン上で確認できるので、事前に準備しましょう
- SS-5(SSN取得申請書フォーム)
- パスポート
- ビザ
- 最新の戸籍謄本と翻訳 or 婚姻証明書(州や担当者により必要書類が異なる)
- I-94(非アメリカ人の出入国記録情報)
書類準備の詳細・注意点は後ほど紹介します
(必要な場合のみ)電話予約
2022年6月現在、電話予約の要否は州ごとに異なります
事前予約せず直接行けばよいオフィスも増えています(コロナ以前は基本的には事前予約不要だったそう)
予約必須のオフィスの最新情報は社会保障局公式HP(こちら)から確認できます
ミシガン州在住の私たち夫婦の場合、
22年1月に夫が取得した時点は予約必須、
22年5月に私が取得する時点では予約不要で通常の窓口業務を再開していました
22年5月下旬、心配だったのでオフィスに行く前に数回電話してみました
しかし自動音声で「窓口での通常業務再開」と「一時的に予約を受け付けていないこと」が伝えられ予約できず…
直接オフィスに行ったところ予約なしで面接を受けることができました
(なぜ予約受付していなかったのかはわからずですが…)
現在はオフィスごとに対応が異なっています
念のため事前に電話確認の上、訪問することをおすすめします
オフィスでの申請 (書類提出・面接)
ソーシャルセキュリティオフィスに行って申請します
”申請”といっても、書類提出と窓口で簡単な面接を受けるだけです
私が申請した時の流れです
- 受付担当者(守衛さん?)から機械でチェックイン手続きをするように指示される
- 機械を使って訪問目的を選択→番号札を発券
(タッチ式の機械でSSN取得が初めてかどうか、視覚・聴覚補助が必要か等、質問に回答
日本語の言語設定はできなかったので英語を読んで頑張りましょう)
- イスに座って自分の番号が呼ばれるのを待つ
(2つの窓口は対応中、順番はその次。約10分で番号が呼ばれる)
- 書類提出と面接
(準備した書類を提出、面接は「いつアメリカに来たか」の質問だけで終了
夫と一緒に窓口に行ったので、すんなりいったのかもしれません)
- 担当者がその場でシステムに情報入力、申請受付の証明書を受け取り完了
※その場でSS-5(SSN取得申請書フォーム)以外の書類は全て返却されました
SSNカード受領
約10営業日(2週間程度)でSS-5に記載した住所に普通郵便でSSNカードが届きます
2週間程度経っても手元に届かない場合はオフィスに連絡するように言われました
(アメリカの郵便はたまに紛失されることもあるようなのでポストをよくチェックしましょう)
私は5月20日(金)に面接、6月3日(金)に無事届きました(ぴったり2週間でした)
必要書類準備の注意点(帯同配偶者のケース)
SSN取得はきちんと書類準備をすれば、難しいことはありません
各フォームの取得や記載方法もきれいにまとめてくれているサイトがあるので、それらを参考に準備すれば大丈夫です
スムーズに準備するための注意点を「日本で準備できる書類」と「アメリカ入国後に準備する書類」に分けて解説します
- 【入国後】SS-5(SSN取得申請書フォーム)
- 【日本で準備】パスポート
- 【日本で準備】ビザ
- 【日本で準備】最新の戸籍謄本と翻訳 or
【入国後】婚姻証明書(州や担当者により違う場合がある) - 【入国後】I-94(非アメリカ人の出入国記録情報)
日本で準備できる書類
パスポート、ビザはアメリカ入国時に必要となるので特に問題ありませんね
重要なのは「戸籍謄本」とその翻訳です
アメリカ移住後でも総領事館で戸籍謄本を請求することは可能ですが、受け取るまでに手間がかかります
日本出国直前に取得してくることをおすすめします
戸籍謄本の翻訳は自分で英訳した書類でも問題ありません
ポイントとなるのが「婚姻証明書」が必要となるかどうかです
婚姻証明書を提出する場合、管轄の総領事館で発行してもらう必要があります
その際に発行3ヶ月以内の戸籍謄本が必要となります
婚姻証明書がいる、いらないにかかわらず戸籍謄本は必ず使う書類なので日本で準備していきましょう
戸籍謄本が必要となることを知らずに、戸籍謄本を取得するまでに手間取ってしまうことが多いようなので、これから出国される人は忘れずに持ってきてください
私の場合は婚姻証明書は求められず、戸籍謄本と翻訳のみで申請できました
(ちなみにオフィスで提出した戸籍謄本は発行から3ヶ月以上経過していましたが特に何も言われませんでした)
アメリカで準備する書類
必要書類のうちSS-5とI-94はインターネットで取得します
SS-5はオンライン上で作成してもフォームを印刷して手書きしてもOK
各項目の書き方は「SS-5申請書の書き方」等で検索すると、わかりやすくまとめてくれているブログがあるのでそちらを参照してみてください
I-94はオンラインシステムへの情報反映に入国から2週間程度時間がかかります
入国後すぐにSSNを申請することはできないので、I-94に情報が反映されたことが確認できてから申請に行きましょう
これらに加え、前述の婚姻証明書必須と言われた場合は総領事館に請求しましょう
婚姻証明書は発行まで4、5日かかるので面接日を決めるときはご注意ください
これらを踏まえて書類準備のおすすめ手順をまとめておきます
- 日本で出国直前に戸籍謄本を取得、翻訳を用意する
(インターネットサイトを参考に自分で翻訳するレベルでOK) - 入国2週間後以降を目途に、I-94の情報反映を確認
- 面接の電話予約 (この際、戸籍謄本とその翻訳で申請可能かを確認)
- (戸籍謄本でNGだった場合のみ)
領事館で婚姻証明書を請求 (※戸籍謄本発行から3ヶ月以内に対応要) - 面接
初めての手続きはわからなくて当然!
慣れない英語、そしてよくわからない申請書類…
日本でも手続き関係は難しいのに、異国の地ではなおさらです
SSN取得は多くの人にとってアメリカに来て「最初の試練」となるのではないでしょうか?
大丈夫!その不安、あなただけじゃありません!
私もすごーく不安でしたが、経験者の情報を参考にとりあえずやってみたら案外難しくなかったぞ、と思えました
この記事が少しでもこれから申請にチャレンジするあなたのお役に立てたら嬉しいです!